除雪機をすぐに使用できる状態にしておきたいという方は、点検をおこないましょう。除雪機の点検をしておくことで、急に必要になったときでも「動かなくなってしまった」「うまく除雪できない」などのトラブルを防ぐことができます。
除雪機の点検箇所を4つご紹介しますので、どこを点検したよいのか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。その他、除雪機を長く使い続けるための保管方法や、除雪機の寿命についても解説します。
除雪機の点検箇所は4つ!
除雪機をすぐ使用できる状態にしておくには、点検をしておかなければいけません。除雪機の点検方法について4つご紹介しますので、手順に沿って作業をおこなってみてください。
【1】エンジンオイルの点検
エンジンオイルを点検するときは、水平な場所に除雪機を置きます。エンジンオイルのキャップを外したらキャップについているゲージと呼ばれるオイルの量を測定するスティック状のものをティッシュでキレイに拭き取ります。
ティッシュに付着しているオイルが汚れている場合は、オイルの交換をしましょう。その後、オイルキャップをキャップが当たるまで中に差し込み、もう一度出してゲージについてオイルを確認してください。足りない場合はオイルを足しましょう。オイルの量が適正になったら、キャップをはめて完了です。
・オイルの交換方法
オイルを交換するときは、まず給油口に専用のホースを差し込み、ポンプでオイルを吸引します。すべて吸い出したら、新しいオイルを給油口から流し込みます。この際、入れすぎないように途中でオイルキャップのゲージをフチが当たるまで中に入れ、オイル量を測りながら調整してください。適正な量になったらキャップをはめて完了です。
エンジンオイルを何年も交換していないと、劣化してエンジンが焼き付いてしまうことがあります。最低でも2年に1度オイル交換をしておきましょう。
【2】シャーボルトの点検
シャーボルトとはオーガと呼ばれる黒い刃とオーガミッションをつなぐボルトのことをいいます。シャーボルトはオーガに小石などが当たった場合、その衝撃を吸収し、オーガが損傷するのを防ぐ役割があります。
シャーボルトが損傷したまま使い続けると、オーガが外れてしまいます。除雪機を点検する前にシャーボルトの状態を確認しておきましょう。シャーボルトがもし折れてしまっていたら、除雪機を扱っているディーラーもしくはショップに交換を依頼してください。自分で交換することもできますが、ケガをしてしまうおそれがありますので、プロにお願いした方がよいでしょう。
【3】クローラーの点検
クローラーとは、ゴムのキャタピラの部分をいいます。クローラーを点検するときは、目視でひび割れやすり減り具合を確認してください。そしたら、上の部分を押して張り具合を確認します。張り具合がよく分からない場合は、取扱説明書で確認してみてください。交換や調整が必要な場合は除雪機を動かす前に終わらせておきましょう。
【4】バッテリーの点検
バッテリーの充電は1年に2回を目安におこないましょう。バッテリー充電器を持っていたら自分で充電することもできます。
充電器を使用して充電するときは、まず最初にキャップを取り外し、補充液が低い場合はUPPERレベルまで補充します。次に、充電器のプラスケーブルをバッテリーのプラスの部分に繋いでいきます。その後、充電器のマイナスケーブルをバッテリーのマイナス部分に繋いだら、キャップを緩めたまま通気性のよい場所で充電していきます。
充電が完了したら、マイナスケーブルを外してからプラスケーブルを外しましょう。キャップを閉めたら作業は完了です。
もし充電した後にバッテリーの側面が熱くなっていたら、バッテリーの寿命がきているということになりますので、充電を中止しましょう。バッテリーの寿命がきている場合は新しく交換する必要があります。
除雪機を長く使用するための保管方法
除雪機を長く使用し続けるためには、点検やメンテナンスだけでなく保管方法にも気をつけなければいけません。とくに、除雪機を保管するときは極力野外を避け、室内で保管するようにしましょう。除雪機を長期間保管する前におこなうことについてご紹介しますので、ぜひおこなってみてください。
【1】燃料を抜く
風通しのよい屋内に移動したら、給油ポンプを使用してガソリンタンク内のガソリンを抜いてください。抜いたガソリンは専用の保管容器に移しましょう。その後、給油キャップを閉めて燃料コックを開き、ガス欠になるまでエンジンをかけっぱなしにしてください。エンジンが停止したら完了です。抜いた燃料は燃料タンクで保管するようにしてください。
【2】バッテリーのマイナス端子を外す
バッテリーは繋ぎっぱなしにしてしまいますと、放電してしまいます。しばらく使用しない場合はマイナス端子を外しておきましょう。除雪機の機種によって外し方は異なりますので、詳しくは取扱説明書を読んでおこなってください。
【3】カバーをかけて保管する
除雪機は室内で保管し、カバーを上にかけておきましょう。野外保管になってしまう場合は、防水カバーをかけるようにしてください。雨に濡れてしまいますと、錆びの原因になってしまいます。
除雪機の寿命は約10年だといわれている
除雪機は、メーカーが発表した後の約10年が部品交換期間といわれており、減価償却費の耐用年数も10年といわれています。
また、定期的なメンテナンスをしていなかったり、大事に保管をしていなかったりすると、寿命がさらに短くなってしまうこともあります。もし除雪機の使用年数が10年を超えており、不具合があるようでしたら買い替えを検討してみましょう。修理費用が高くなるようでしたら、買い替えした方がよい場合もあるのです。
まだそんなに年数がたっていないという場合は、使い方次第によって10年以上使用し続けることも可能ですので、長く使いたいという方はメンテナンスをきちんとおこなうとよいでしょう。
除雪機を高く買い取ってもらうためのコツ
除雪機を高く買い取ってもらうためにしておいた方がよいことについて3つご紹介します。
(1)汚れている部分はできるだけ落とす
除雪機には、ホコリやサビ、汚れなどが付着しています。これらの汚れにより、細かいところの状態まで確認することができないと、正しい買取金額を出すのが難しくなってしまいます。自分で落とせるような汚れはあらかじめ取り除くようにしておきましょう。
(2)修繕したことのある個所は申告する
オーガの交換など大きな修繕をしている場合、除雪機自体が古いものでも高額査定をしてもらえることがあります。あらかじめ修繕した部分がないか確認してから申告するようにするとよいでしょう。
(3)複数の買取業者で金額を比較する
除雪機は業者によって買取金額が異なります。高く買い取ってもらいたい場合は、より多くの業者に査定を依頼し、一番高く売れるところに買い取ってもらうとよいでしょう。複数の業者に査定してもらうのが面倒に感じる方は、一度に複数の業者で査定をすることができる一括査定サイトの利用がオススメです。
まとめ
除雪機の点検やメンテナンスは定期的におこなうようにしましょう。点検やメンテナンスをおこなうことで、突然必要になったときに問題なく使用することができます。今回は4つの点検箇所についてご紹介しましたので、ぜひ手順にそっておこなってみてください。
また、除雪機を長く使用し続けるためには保管方法も気をつけなければいけません。しばらく使用しないと判断した場合は、ご紹介した3つのことに気をつけて保管するようにしましょう。
除雪機の寿命が約10年といわれています。使用年数が10年を超えており、不具合があるという場合は買い替えを検討してみるとよいでしょう。「一番高く買い取ってくれるところを探したい」「複数の業者で査定してもらうのが面倒」という方は、複数の業者で一括査定ができるサイトを利用するのがおすすめです。