あなたは、使っていない農機具をどのように保管していますか?
使わないからと倉庫の奥で眠らせていたり、ひょっとしたら畑で野ざらしにしているという方もいるのではないでしょうか。
農機具と言えば、農業に従事する人々を支えてくれる道具です。その種類はトラクターやチェーンソー、コンバインなどさまざまなものがあります。
とても便利な農機具ですが、正しく使用することはできても、使用していないときの扱いが間違っていたら故障しやすくなったり動きが鈍くなったりすることがあります。
この記事では、農機具の保管方法や、万が一故障したり使用しなくなった場合の取り扱い方法についてご紹介します。これから農機具を使い続ける上で役立つ情報ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
ずっと使い続けたい農機具にはメンテナンスを!
農機具には大きな役割があります
農業に勤しむ人々の高齢化が進み、若い力の確保が難しくなっている現在では農機具はなくてはならない存在と言えます。なぜなら、海外から輸入される食品はたくさんあるものの、やはり国産の食べ物は誰もが安心して口にできるからです。農業の世界で働く人口は減少しても、その需要が衰えることはありません。
このことから、農機具には効率よく生産性を上げるという大きな役割があるのです。
大切なものだからこそ、正しく保管しよう
上記で述べたように、農機具は農家にとって大切なものなので、使用するときだけでなく保管するときも気を配らなければなりません。農機具はほとんどが人間の体より大きくて重さのあるものなので、定期的なメンテナンスや保管場所に注意する必要があります。また、清潔に保つことも重要です。
保管方法が間違っていると・・・
農機具の正しい保管ができていないと、農機具を久しぶりに作動させたときに動きが鈍いと感じたり、故障して動かないこともあります。
農機具の相場は種類によって異なりますが、決して安くはないもの。せっかく使い続けるのなら、正しい保管方法を覚えておきましょう!
農機具の正しい保管方法
農機具を長く使い続けるカギとなるのが、保管方法です。
農機具をもっている方は、自分が正しく保管できているかどうか、これを機にチェックしてみてください。
これから農機具を使いはじめるという方は、保管方法が重要であることをここで抑えておきましょう。
保管場所
最もよいとされる保管場所は、太陽光や風雨に当たらないよう屋根やシャッターがついた倉庫やガレージです。外に保管しているとさびる原因になるので避けましょう。しかし、どうしても外に置いておかなければならない場合は、農機具専門店でサビ止めを依頼するとよいでしょう。
洗浄方法
農機具は定期的に洗ってきれいにしてあげることで、より長く使うことができます。反対に、一切洗浄せずに保管しているとさびてしまうので洗浄は必須と言えます。
洗浄方法は以下です。
① まずは農機具についた泥や草を丁寧に取る
② コンプレッサー(ホースでも可)で、汚れを洗い流す
洗浄の際は、高圧洗浄機や農機具用洗浄剤など、洗浄する際に使用できるものがたくさんあるので、ご自身の作業環境に適した方法を選ぶとよいでしょう。
ここで一つ注意点があります。
農機具の電気関係部分とワイヤー部分には、水がかからないようにしましょう。
上記の2箇所に水がかかってしまうと、農機具が作動しなくなる場合があります。
農機具の種類によって取り扱い方法は多少異なるので、洗浄をおこなう際はかならず取扱説明書をチェックしましょう。
オイル交換
オイル交換は、農機具を使わないシーズンオフの時期におこなうのがおすすめです。使ったオイルが入ったままの農機具を放置していると、オイルに不純物が沈殿し、故障の原因となってしまいます。
冬はバッテリーに注意
保管時にはバッテリーの充電をし、その後充電器を外しておくのがベストと言われています。バッテリーを長時間接続していると放電し、次のシーズンに使用する際、作動不良が起きる場合があります。
農機具が故障してしまったら?
農機具の修理をする
もしも農機具が故障したら、修理業者に依頼するのがおすすめです。修理業者のなかには、遠く離れた地域でも出張修理をおこなったり、農家以上に経験豊富なプロが対応してくれる場合もあるので、修理業者の情報をホームページなどを通してしっかりチェックしましょう。
業者によって得意分野やサービス、金額に違いがあるのでご自身に合った業者を選択することが大切です。
農機具を買取ってもらう
農機具には、たとえ中古であっても高い需要があるので積極的に買取をおこなっている業者がたくさん存在します。また、よほどの故障でないかぎりは買取対応してくれます。農機具の種類によっては、農機具をパーツごとに分解して中古パーツとして再利用することも可能なのです。
業者選びのポイント
買取業者を選ぶときのポイントとしては、修理業者に依頼する際と同じように業者の情報をチェックすることが大切です。そのために、最初から利用する業者を1社だけにしぼらず、複数の業者に農機具の査定を依頼し、なるべくたくさんの業者を比較検討してみるのがおすすめです。
もしもご自身の農機具が故障していたり、使用年数が長くて売れないと思っていても、その農機具を買いたい!と思っている人がいるかもしれません。
まとめ
農機具は、大切に保管しないと故障したり作動しにくくなってしまうため、面倒に思えるかもしれませんが定期的なメンテナンスが必要です。しかし、再利用価値が高いものでもあるため、今丁寧に扱っていれば、いずれ使わなくなったり故障したりしても買い手が付きやすくなります。
できるだけご自身の農機具を長く使い続けるためにも、農機具の正しい保管方法を実行してみてください。