トラクターは、その大きく頑丈な車体で、農作業のさまざまな局面を担っています。しかしその分、故障して動かなくなったり、あるいは自分が農業を引退したりすれば、場所をとるだけの存在になりがちです。ほかの使い道もなく、処分を考えているという方も多いのではないでしょうか。
そのトラクター、処分してしまうくらいなら買取に出してお金に換えてみませんか?今回は、トラクターの高価買取を実現させるためのポイントを徹底解説していきます!
また、買取業者のかしこい選び方から査定額アップのコツまで、トラクターの買取を依頼するうえで役立つ情報もご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください!
目次
これからトラクターを手放すという方も、農作業のさまざまな場面でトラクターのお世話になったことでしょう。いまでは農業に欠かせない存在であるトラクターですが、そもそもいつごろから使われるようになったのでしょうか。
トラクターの元祖は、19世紀のイギリスで生まれた蒸気式のものといわれています。ドラム缶の側面に車輪をつけたような見た目で、ボイラーの爆発や車輪の不具合によって事故の起こる、不安定なものでした。
19世紀後半になると、アメリカでガソリンエンジン式のトラクターが発明されました。その後、アメリカとイギリスの影響力の大きさから、世界で広く利用されるようになったのです。
人が引いて歩くタイプの耕うん機が主流だった日本では、トラクターの普及は第二次世界大戦以降になりました。現在では、高い技術力を誇る日本メーカー製のトラクターは世界で活躍しています。
“農業に欠かせない”トラクターをふくむ農機具の売りどきは、まさに今かもしれません。最近では、脱サラ後や新卒後の職業の選択肢として農業の評価が高まっており、中古農機具の買い手も増えているのです。
これまであまり人気のなかった農業は、担い手不足に悩まされていました。しかし近年では、「働きたいのに働く先がない」というリストラによる失業者や、就職難民を受け止める場として注目されています。もし倉庫に眠らせている農機具があれば、次世代の農家に役立ててもらいましょう。
「さすがに壊れたトラクターでは買取対象にならないだろう……」と、あきらめるのはお待ちください!じつはトラクターは、古いものや故障したものでも査定してもらえます。海外では日本製トラクターの人気が高く、国内では売れないような古いものでも買い手がつく可能性があるのです。
また、故障したものでもまだ使えるパーツが残っていれば、業者側で解体して販売することができます。ボロボロのトラクターでもパーツ単位で値段がつけば、満足できる価格で売れるかもしれません。廃棄処分にお金をかけるくらいなら、すこしでもお金に換えられた方がうれしいですよね。
クボタ、ヤンマー、イセキなどの大手メーカー製トラクターは、海外でも高い需要があります。部品の流通量も多いため、古いモデルや故障しているものでも修理をして使うことができるのです。
トラクターの高価買取を実現させるには、売り先にもこだわることが大切です。地域密着型の農機具店や農協は、高値で売れるチャンスのある海外販路を持っていません。中古販売の規模も小さいので、「安く買い取り、地元周辺ですぐに売る」という流れであることがほとんどなのです。
古かったり壊れていたりするトラクターでも、買い手がつく可能性が十分にあるとおわかりいただけたでしょう。それでは、中古トラクターはどれほどの価格で買い取ってもらえるのでしょうか。
中古トラクターの買取相場は、馬力や状態によって大きく変わってきます。下は数万円台から、優れたコンディションのものや人気モデルでは200万円以上にもなることがあるのです。
一般的に、使用開始から10年が経過したトラクターの売却価格は、購入額の半値ほどといわれています。さらに10~20年ほどになると、20万~50万円ほどにおさまることが多いです。
しかし、業者がホームページなどで公表している買取実績は、あくまで参考と思っておきましょう。実際の査定額を知りたい場合には、無料の見積りフォームを使ってみるのがおすすめです。
トラクターの買取査定をするときには、「機種」「メーカー名」「モデル名」の情報が必要です。メーカー名やモデル名は、車体を見れば確認することができます。車体を見るときにはアワーメーターの数値や故障個所も確認しておき、査定時に業者へ伝えましょう。
査定に必要な情報を集めたら、買取業者の無料見積りフォームを利用してみましょう。同時に複数の業者から見積りをとれるようなサイトなら、最高額で買い取ってくれる業者がすぐにわかります。
「複数の業者を比べるといっても、そもそもどんな業者を選ぶべきかわからない」と思われる方も多いでしょう。業者を選ぶときには、以下のポイントを意識してください。
まず確認しておきたいのは、業者がお住まいの地域に対応しているかどうかです。とくに離島や山間部などは買取対象外であることも多いので、ホームページで確認しておきましょう。
取り扱っている農機具の幅広さにも注目しましょう。古いモデルまで取り扱っているような業者であれば、状態の悪いトラクターでも買い取ってもらえる可能性があります。
できるだけ高い買取価格をつけてもらうには、抱えている買い手の多い業者を選ぶことが大切です。日本全国、さらに海外にまで豊富な販売ルートを持っている業者ほど、高値がつくチャンスがあるでしょう。
査定スピードの速さや早期売却に自信のある業者は、高価買取をしてくれる可能性があります。中古トラクター販売の提携先が多いほど商品の回転が速く、在庫の維持にかかる経費が浮く分だけ、買取価格の水準が高いといえるのです。
手放すトラクターが古いものの場合は、パーツまで値段をつけてくれる海外販路を持つ業者がいいでしょう。ですが、新しいトラクターの場合は、国内市場でも満足できる高値がつく可能性が高いです。国内販売に特化した業者を選ぶことをおすすめします。
お金のかかる廃棄ではなく売却を選んだからには、支払う料金もできるだけおさえたいものです。出張査定や販売の仲介に料金がかからない業者を選びましょう。
業者を選んだらさっそく買い取りを依頼したいところですが、ちょっとお待ちください!じつは、売却前にいくつかのポイントを確認しておくことで、トラクターの買取価格を上げられるかもしれないのです。
農作業で使われていた以上、中古トラクターの車体に多少のダメージがあることは、もちろん買い手も想定しています。だからこそ、泥の汚れやキズを可能な限りキレイにしておけば、査定時の印象は格段によくなるでしょう。
長いあいだ使っていなかったトラクターでも、売る前には改めてメンテナンスをしておいてください。目立つキズは研磨剤で補修し、洗車で汚れを落としてピカピカの車体を取り戻させてあげましょう。
耕うんから収穫までの農作業で幅広く活躍するトラクターには、さまざまなパーツやアタッチメントがありますよね。外したまま使っていないものがある場合は、売却前に揃えて用意しておけば、査定額にプラスしてもらえる可能性があります。
点検を受けたときの書類や車検証を用意しておけば、適切な取り扱いをしていた証明として好印象を与えられるでしょう。また、燃料を補充しておけば現地で試運転もできるため、動作の具合を査定額に反映してもらうこともできます。
ここからは、トラクターの査定から買取にいたるまでの流れをご紹介します。実際の買取をイメージする参考になれば幸いです。
1:農機具の情報を準備
査定依頼の前に、売却したいトラクターについて情報の準備が必要です。「機種」「メーカー名」「モデル名」のほか、アワーメーターや故障の具合など、査定に影響しそうな情報をおさえておきましょう。
2:査定の申し込み
事前に準備した情報をふまえて、業者に査定を申し込みます。より満足できる売り先を見つけるために、同時に複数の業者に査定してもらいましょう。
3:査定結果を受け取り、比較検討
お伝えいただいた情報にもとづいた買取金額をお知らせします。複数の査定結果を比較して、どの業者に買取を依頼するか検討しましょう。
4:お引渡しとお支払い
最終的に買取をまかせる業者を決めたら、トラクターをお引渡しいただきます。業者が実物を確認し、問題がなければお支払いとなります。
農作業の必需品であるトラクターは、近年の農業ブームから人気が高まっています。いらなくなったトラクターは買取に出し、かしこくお金に換えましょう。
比較的新しいトラクターを手放すときには、安定して高値のつく国内市場に流すのがおすすめです。一方で、古くなったものや故障したものでも、海外の販路では高く売れる可能性があります。お手持ちのトラクターの状態にあわせて、ぴったりな販売ルートを持つ業者を見つけましょう。
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