除雪機を購入する際は、どのような性能のものが必要なのかをよく考えて選びましょう。なぜなら、除雪機にはさまざまな種類があり、地域ごとの雪質や積雪量、使用者によって適したものは異なるからです。
本コラムでは、除雪機の種類や機能についてご紹介します。どのような場所で使うのに便利な機能なのかもあわせて解説しますので、参考にしてください。
また、古くなった除雪機をお持ちの方のために、除雪機の処分方法もご紹介します。使わないまま家に残しておかなくてもよいように、ぜひご覧ください。
除雪機を大きくふたつにわけると、エンジンタイプと電動タイプがあります。それぞれ稼働方法とメリット・デメリットについて解説しますので、少しずつ種類をしぼっていきましょう。
エンジンタイプの除雪機は、車と同じように燃料の力で稼働します。軽量でコンパクトなサイズのものが多いので、女性や高齢者などの比較的力の弱い方でも使いやすいでしょう。
また、エンジンが始動するのに時間もかからないので、除雪が必要なときにすぐ動かせるのも大きな利点といえます。
使用時の音が比較的大きいことと、燃料を買いに行かなくてはならないというのがエンジンタイプのデメリットです。後述の電動タイプと比較すると燃費はよくありません。
とくに燃料に関しては、除雪が必要になってから買いに行くのは道中視界が悪かったり足元が滑りやすかったりして危険です。事前に多めの燃料を購入しておくとよいでしょう。
電動タイプの除雪機は、その名の通り電気で動きます。機械ごと動かす必要はなく、バッテリーだけを取り外して充電すれば使用できるので、手軽に使えるのがメリットです。
燃料を買いに行く手間がかからないため、維持するのは比較的楽だといえるでしょう。また、比較的使用時の音が小さいため、住宅街などでも気兼ねなく使うことができます。
前後の動きに問題はありませんが、旋回するときなどは操作にコツがあり、慣れるまでは扱いが難しいという特徴があります。
また、充電を忘れてしまうと必要なときにすぐ使えないので、使用後の充電を忘れないようにしましょう。種類や除雪する量にもよりますが、エンジンタイプと比較するとややパワー不足だと感じるかもしれません。
動力のタイプが決まったら、次は機能に注目していきます。ここでは、除雪環境ごとに適した機能について解説します。以下を参考に自分に必要な除雪機を見つけましょう。
積雪量の多い地域では、雪を集めて遠くに飛ばすロータリー式の除雪機がおすすめです。除雪機の前方にオーガという回転歯が付いていて、まず雪を集めます。そして、空に向かって伸びた筒状の部分から集めた雪を飛ばすのです。
積雪量が多い場合、ただ雪を道から取り除くだけではすぐにまた雪が積もってしまいます。そのため、バラバラにして遠くへ飛ばすことで、人や車などが通る道を整備しているのです。
水分を多く含む雪が降る地域では、雪はすぐに固くなってしまいます。固まった雪はパワーの強い除雪機でなければ取り除くのが難しいので、馬力の強いものを選びましょう。約12馬力のパワーがあれば、固い雪や重い雪でも除雪できるといわれています。
広範囲の除雪が必要で除雪機を保管しておく場所があるようであれば、大型のタイプを購入してもよいかもしれません。
積雪量の少ない地域や、狭い範囲の除雪をおこなう場合であれば、手押し式やローダー式の除雪機がおすすめです。
手押しタイプのものは基本的に小型なので、小回りが利いて狭い範囲でも楽に移動することができます。ローダー式というのは、除雪機の前方にブレードという大きなちりとりのようなものがついていて、雪を押し進むことで除雪をおこなうタイプです。
目の前の雪を取り除く程度でよいのであれば、この2種類くらいのパワーで十分な除雪ができるでしょう。
除雪機は基本的には冬場のみの使用となるため、適切にメンテナンスをしていないと、燃料やバッテリーが劣化して使えなくなってしまうおそれがあります。そのため、きちんと点検をして、次の冬にも除雪機がきちんと使えるようにしておきましょう。
正しいメンテナンスをおこなっていれば、約10年前後が寿命とされています。購入した除雪機を長く使い続けられるように、必要なメンテナンス方法を覚えておきましょう。
また、不要になった除雪機の処分方法についてもご紹介します。古くなった除雪機は、状態によって適した処分方法が異なるので適した方法で処分しましょう。
除雪機のメンテナンスでおこなってほしいことはおもに4つです。それぞれどのようなことを、おこなえばよいのかご紹介します。下記を参考に実践しましょう。
・内部部品の点検
除雪機の内部には、雪と一緒に枝や石などが入り込むことを防ぐための部品がついています。これがあることによって、しっかりとオーガが動いて除雪することができるのです。
ボルトが折れたり部品が割れたりしていると、枝や石が入り込むのを防ぐことができず、除雪機が故障してしまうおそれがあるので、点検を忘れないようにしましょう。
・オイル交換
エンジンタイプのものに限りますが、除雪機は2年に一度はオイル交換をおこなう必要があります。なぜなら、除雪機が必要なほど寒い地域では、エンジンを停止したまま除雪機を放置すると、結露が発生してオイルを薄めてしまうのです。
薄くなったオイルは、そのまま使い続けると故障の原因になるおそれがあるので、定期的なオイル交換をおすすめします。
・バッテリーの充電
電動タイプの場合は、バッテリーは満タンをキープしているのが理想の状態です。少なくとも8月と12月の年に2回は充電をおこない、バッテリーが長持ちするようにしておきましょう。
・屋内で保存
除雪機は雪に触れるものですが、さまざまな部品を組み合わせた機械です。湿気やほこりなどに過剰に触れることは、不具合を起こしたり故障したりする原因になります。雨風を防げる屋内で、使用しない時期にはカバーをかけて保管しておきましょう。
除雪機をゴミとして処分する場合は、電動式であれば自治体によっては大型ゴミとして収集してくれるところもあるようです。処分には手数料がかかるので、事前に処分を申し込んで必要な手数料を支払いましょう。自治体が収集しない地域では、購入店やメーカーに相談してください。
また、個人での処分が面倒・難しいという場合は、不用品回収業者に依頼するという方法もあります。壊れた除雪機でも、回収して処分をおこなってくれるので便利です。ただし、不用品回収でも費用はかかるので、値段が気になる方は依頼の際に確認しておくことをおすすめします。
まだ動く状態の除雪機をお持ちの場合は、買い取りに出すのがおすすめです。買い取りの際の値段は、除雪機の状態などによって異なります。壊れてしまったものでも買い取ってくれる業者はありますが、状態のよいもののほうが高い値段がつくでしょう。
また、買い取ってもらったお金は新しい除雪機を購入する際の足しになります。除雪機の新調を考えている場合は、ぜひ買い取り業者をご利用ください。
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除雪機が必要な地域はたくさんあります。しかし、地域ごとに雪質や積雪量が異なるため、環境に適した除雪機でなければ、効率よく除雪をおこなうことはできません。
軽くて使いやすいものがよい場合はエンジンタイプ、手軽で静かなものがよい場合は電動タイプなど、動力のタイプによって違った特徴があります。ほかにも、サイズや歯、馬力の違いを見て、お住まいの環境に適したものを選びましょう。
除雪機を購入したら、メンテナンスも怠ってはいけません。少しでも長く使い続けることができるように、2年に一度は点検をして傷んでいるものは交換するなどしておきましょう。
そして、古くなった除雪機は大型ゴミとして処分できる場合もありますが、買い取りを依頼することもできます。動かすことができる除雪機が残っている場合は、見積りを取ってなるべく高額で買い取ってもらいましょう。
ただし、複数の業者に別々で見積りを依頼するのは時間がかかります。弊社のサービスを利用して、効率よく除雪機の査定をしましょう。