除雪機の寿命は一般的に10年といわれています。しかし10年という数字は、正しい除雪機の管理ができていることを前提に設定されているのです。そのため、除雪機の寿命を少しでも伸ばしたいのであれば、その正しい保管方法や点検方法を知る必要があるでしょう。
このコラムは、そうした方法を知りたい方のためのものです。除雪機の正しい管理に関する知識を得たい方は、ぜひ参考にしてみてください。また、寿命をむかえたと考えられる除雪機を「修理するか買い替えるか」判断する際にも有益な情報が得られるでしょう。
除雪機の寿命は、10年程度であるといわれています。その根拠となっているのは「修理部品の入手可能期間」と国税庁が出している「減価償却資産の耐用年数表」です。この2つはそれぞれ別の視点から除雪機の寿命について述べているので、以下で詳しく見てみましょう。
修理部品が入手可能な期間とは、除雪機を製造・販売したメーカーがその製品の部品を在庫に努めている期間です。そのため、この期間に関しては明確に〇年といえるわけではありません。
しかし、多くのメーカーは補修用部品の保有期間をホームページなどで提示しており、その期間は平均して7年前後であるといえるでしょう。また、この補修用部品の保有期間とは、製品の製造を打ち切ったときからの期間です。そのため、比較的新しい製品を買った場合、その実質的な修理部品の入手可能期間は伸びることになります。
しかし、修理部品を手に入れて故障箇所を直したとしても、その除雪機が新しくなるわけではありません。別の劣化した部品が、すぐに除雪機の不具合を引き起こすおそれもあるのです。そのため、除雪機の寿命は10年程度だという結論が妥当だと考えられます。
まず減価償却資産とは、簡単にいえば「時間が経過することでその価値が減少すると考えられるもの」です。具体的には、車両や電化製品などのいつかは故障して廃棄してしまうようなものが当てはまるでしょう。そして減価償却資産には、それぞれ耐用年数というものが財務省により明示されています。
この減価償却資産の耐用年数で示される除雪機の年数が10年なのです。減価償却資産の耐用年数は、主に会計処理手続きの際に使用されており、1年に計上する減価償却費はその製品を耐用年数で割ったものになります。そのため、耐用年数を超えた製品は「使える状態であればお得だね」という扱いであるといえるでしょう。
除雪機は、積もった雪を除去する際に活躍する製品です。しかし1年を通してみると、圧倒的に使われていない期間の方が多いのではないでしょうか。このことから、除雪機の寿命を保つためには、使い方よりも保管方法が重要であるといえます。そこで、除雪機を使わないときの保管方法について見ていきましょう。
ガソリンは、エンジンのなかで爆発を起こすために必要な燃料です。しかし、そのガソリンは使用されずに除雪機の内部で放置されると、配管を詰まらせる原因になってしまいます。なぜなら、放置されたガソリンは徐々に劣化していくからです。そのため、長期に渡って保管するのであればガソリンを抜いておくようにしましょう。
バッテリーは、エンジンを始動させる際に必要な電力を供給させるための装置です。しかし、内部に蓄えられた電力は、エンジンを始動させなくても徐々に失われていきます。こうした待機放電により蓄電が失われたバッテリーは、蓄電量が0のまま放置するとその機能が著しく低下してしまいます。そのため、保管する際にはバッテリーを充電するようにしましょう。
除雪機は、直射日光や雨風に晒されない場所で保管するようにしましょう。除雪機が故障してしまう大きな原因のひとつが「サビ」です。なぜなら、金属が酸化することで発生するサビは、除雪機の耐久性を下げるだけでなく除雪機が作動するために必要な機能を奪ってしまう危険性があるからです。
そのため、サビが生じる原因となる直射日光や雨風に晒されない屋内で保管するようにしましょう。また、湿気もサビを生じさせる原因となるため、以下のような対策をとることもおすすめします。
ここまでは、除雪機を保管する際に必要な対策について紹介してきました。しかし、それだけで除雪機を十分保護できるというわけではありません。保管期間か稼働期間かにかかわらず、定期的に点検をおこなうことで、はじめて「適切な管理ができている」といえるのです。
除雪機は水分と接する機会が多いため、塗料が剥げている箇所があるとそこから除雪機の寿命を縮める原因となるサビが広がってしまうおそれがあります。そのため、特に雪を取り込むオーガと排出するシューター部分は、定期的に塗装が剥げていないか確認するようにしましょう。
塗装と同様に、サビを予防してくれるのが防錆スプレーです。商品にもよりますが、一定期間で効き目が切れてしまうため、定期的に散布するようにしましょう。
破損している部品がある場合、そこからサビが広がったり、そもそも除雪機が十分に稼働してくれなかったりといったおそれがあります。そのため、破損している箇所を見つけたら修理をおこなってください。
先述の通り、蓄電量が0になるとエンジンが始動しないだけでなくバッテリーがダメージを負ってしまいます。そのため、できるだけ電力が残っている状態をキープできるようにこころがけましょう。
エンジンオイルはエンジンを稼働させても消費されるわけではなく、同じものが繰り返し使用されます。劣化したエンジンオイルはエンジンを破損させるおそれがあるため、定期的に交換するようにしましょう。
除雪機は気温の低い環境で使用することが多いため、エンジンオイルの劣化が通常より早いといえます。そのため、2年に1度は必ず交換するようにしましょう。
除雪機の寿命は、一般的に10年程度であるといわれています。しかし丁寧に管理し続けた除雪機は、それ以上稼働することも珍しくないでしょう。そのような場合は、わざわざ買い替える必要はありません。
しかし、メーカーの補修用部品の保有期間は切れている可能性があるため、修理は難しいといえるでしょう。そのため、寿命を過ぎた状態で故障したら買い替えを検討することをおすすめします。
そして買い替えを検討するのであれば、古くなった除雪機は買取業者に引き取ってもらうことをおすすめします。なぜなら、自治体にもよりますが、除雪機を廃棄する際には有料となる可能性があるからです。買取業者であれば、料金を払うどころか高額で買い取ってくれるかもしれません。
買取業者に除雪機を任せるのであれば、一括で複数の業者の買取金額を知ることのできるサービスを使うと便利です。お住まいの地域にある買取業者のなかから、一番高額で買い取ってくれる業者を見つけてみましょう。
除雪機は雪を除去する際に活躍する機具です。そのため水分と触れることが多く、正しい方法で管理をしなければ、寿命を大きく縮めてしまうおそれがあります。除雪機のもつ10年という寿命を縮めてしまわないためにも、使わない期間の保管方法や定期的な点検方法に関する知識をつけて、除雪機のケアを怠らないようにしましょう。
また、除雪機が寿命をむかえてしまって買い替えを考えているという方は、古い除雪機の処理を買取業者に依頼するとよいでしょう。無料で引き取ってくれるだけでなく、高額で買い取ってくれる可能性もあります。
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