農業をやっている方なら一度は目にしたことがあるトラクター。新しいものへ買い替えるときや、農業から離れるときに売りに出す場合、どのように買い取ってもらえばいいのでしょうか?またどのような場所で買い取ってもらえるのでしょうか。
いざ買取してもらうときに、農機具の需要を知っておかないと、安く買取されてしまうおそれもあるため、しっかりと相場を知ってくことも重要です。今回は農機具を買取してもらうときの主な流れや、中古でも買取してもらえる理由、高価買取してもらうためのポイントなどご紹介します。
トラクターを含む農機具は、一般的な車の買取方法に似ています。主な流れと共にどういったことを行っているのか見ていきましょう。
最初に買取を希望する方から買取業者に査定の申し込みをします。申し込み方法は、買取業者によって違いはあるものの、電話・WEB・FAXなどの方法から選ぶことができます。査定時に伝えておくべきことは、買取してもらいたい農機具の情報です。例えば、トラクターを買取してもらう場合は、トラクターの車種を伝え、わかるようなら製造番号などを伝えると、受付の方が査定しやすくなります。
査定申し込みをした日から数日後に、査定内容から出した概算の買取価格が届きます。このときの金額は、確定買取金額ではないので注意しましょう。査定金額に問題がなければそのまま買取方法について案内があります。
買取してもらう農機具を買取業者が引き取りに来ます。一度買取業者が持ち帰り、動作確認や状態を見ることもありますが、その場で確認することもあります。
引き渡し後の確認が終わると、買取金額の提示があります。この金額に問題がなければそのまま買取になりますので、買取金額をもらいますが、トラクターなどの農機具は高額になることがあるため、振込などで後日払いが多いようです。提示のタイミングは買取業者によって違いがありますが、どの買取業者でも身分証の提示があるため、用意しておきましょう。
トラクターなどの農機具は、高いものでは何百万円の売値が付くときがあります。もちろん新しい方が高く売れることが多いですが、古いものでも同じように数百万円の売値が付くことがあります。目安としては購入から20年以上前のものは、日本国内で転売されることは少なく、国内での価値も低くなってしまいがちです。そのため国内での中古農機具買取業者では、高値が付くことはほとんどありません。
しかし、輸入も行っている中古農機具買取業者であれば話は変わります。日本の農機具は海外で大変人気があり、状態が悪くなければ、すぐに買い手が見つかるほどと言われています。そのため海外で人気のある農機具であれば、買取をしてもらえます。もちろん状態によっては、買取されない場合もありますが、通常の使用に問題がなければ買取されます。
日本ではニーズが少ない古い農機具も、海外ではニーズがあるため、買取をしてもらうことができるのです。また壊れていても、部品が使用できることもあるため、動かないものでも買取をしてもらえることもあります。
農機具を高価買取してもらうためには、いくつかのポイントを押さえておくと、自分の希望した買取価格に近付けることができます。各ポイントについて見ていきましょう。
製造年数がまだ新しい農機具を売る場合は、国内で展開している農機具買取業者を利用することが高価買取に繋がります。まだ農機具が新しい場合は、国内で買い手が見つかるため、輸出などの手間がないことから、その分海外展開している業者よりも高値で買取してもらえることが多いようです。
反対に製造年数が古いものは、海外へ輸出している買取業者を利用しましょう。国内では値段が付かないものでも、海外では現役で使われていることがあり、買取金額も高くなることがあります。製造年数が15年前のものからが境目になることが多いので、15年で買取業者を変えましょう。
査定額が決まった後、買取業者が引き取りに来る前に、できるだけ買取してもらう農機具を綺麗にしておきましょう。見た目は意外と大切で、農業で使ったままの泥が付いているものをそのまま売る場合は、買取金額に多少の影響があるかもしれません。また簡単な整備をすることで、買取金額が上がることもあるようです。
買取業者はWEBでも探すことができますが、サイトを見て見ると「高価買取」などのキャッチフレーズを出している業者にだけ見せてしまうと、損をすることがあります。もちろん電話対応が良いことや買取の実績が豊富であることも重要です。しかしその業者1つだけで売ってしまうと相場がわからず、損をしたのか得をしたのかわからないことが多いです。そのためいくつかの業者に査定を出して、買取額の相場を知ったうえで、売ることをおすすめします。
また業者は早く仕入れて早く売りたいので、買取を早く行おうとしますが、業者に流されず自分のタイミングで買取日時を決めましょう。失敗しない業者の選び方をまとめると、以下のようなことがあります。
査定をいくつかの業者に出して、買取金額にそこまで差がない場合は、相場が決まっているので、自分が信頼できる業者を決めて買取してもらいましょう。
いかがでしたか?トラクターなどの農機具は高値で買取されることがあるため、しっかりと買取を依頼する業者を選びましょう。買取価格に納得がいかない場合は、海外へ輸出している業者と、国内で販売する業者での比較を行い、自分が希望する買取金額を提示してもらえるようにしましょう。
もともとの値段が高いため、簡単に手放すことが難しいのが農機具です。そのため自分が納得し、納得できる業者に販売できるよう、複数の業者に査定を出して、査定額から相場を知り、信頼できた業者に買取をしてもらいましょう。